Tolie.
「 ・・・っくしゅん! 」
飛び出して後悔はなかったけど
いくら厚着をしていても
外は家の中と比べ物にならないくらい
寒かった。
手をすり合わせて息を吐くと
白く空へ消えていった。
追いかけるように空を手で仰いで、
星をみてまた息を吐くと
目の前が明るく照らされた。
驚いて振り向くと
黒い車が私を照らしていて
小さく頭を下げて脇に寄ると
車は私の目の前で止まった。
「 ・・? 」
時間が時間、暗くてよく
見えない。
ここも邪魔だったのかと
車とは逆方向に歩き出すと
バンッ