Tolie.
幸せ
──────────ガチャッ・・
「 ただいま 」
「 お帰りなさい 」
優斗さんが仕事から帰ってきて
リビングのドアからひょっこり
顔を出した。
時計はもう9時を示していた。
優斗さんはネクタイを緩めながら
重そうな鞄をソファに放り投げて
その場で脱ぎ始めた。
「 ・・・なんかもっといい反応が
返ってくると思ってたんだけどな 」
シャツのボタンをいくつか
外したところで手が止まって
優斗さんが私の頭を小突いた。