Tolie.
”何してるんですか”
私の声を遮った一輝は
私と優斗さんの間に体を
滑り込ませると優斗さんの
乱れた服を直した。
「 脱ぐなら脱衣所で。
常識なんじゃないの、常識人 」
「 昔お前に言った言葉をそのまま
言われるハメになるとはね・・ 」
優斗さんは苦笑して、
リビングから出て行った。
「 ・・・・ったく 」
腕を組んで、少し不機嫌そうに
顔を歪めた一輝が私に向き直って
私の額を軽く叩いた。
”ペチ”と乾いた音が響いて
私は”痛い”と額を両手で押さえた。
「 さっきまで俺の裸は見れないって
顔隠してたくせに、優斗のは凝視? 」
「 ・・・・いや、あの・・ 」
「 逞しい大人の身体みて顔赤くして
何考えてんの、変態 」