Tolie.




いつも以上に突っ込んでくる
一輝をちょっと睨むと倍になって
返ってきて、私は視線を落とした。





「 美優 」





顎を掴まれて強引に上を向かされて
力の強さに顔をしかめると
少しだけ弱まった。










「 俺以外見るな 」






怒ったように眉を寄せて
感情がそのまま顔に出ている。
声だっていつもより低いし
力だって強い。







< 243 / 445 >

この作品をシェア

pagetop