Tolie.
キス
「 ・・・ん 」
目が覚めると
目の前には真っ白の天井。
「 ~~~ッ! 」
起き上がろうとしたら
背中に激痛が走って
再度ベッドに倒れこんだ。
声にならない声が
部屋に響き渡る。
痛むところに触れると
腫れている気がした。
寝たままの状態で
部屋を見渡すけど
私の私物はなくて
黒一色の家具のおかげで
今が昼なのか夜なのかすら
分からなかった。
─────────タン・・
微かに、人の足音が聞こえて
体が強張った。
背中の痛みのせいで
寝返りを打てなくて
仰向けのままそっと目を瞑った。