Tolie.
「 一輝!これ! 」
「 ・・・ちょ、待て 」
分厚い冊子を開いてみると
地図と植えてある花やその
花の花言葉が書いてあった。
目に付く花の名前と花言葉を
確認しながらまわっていた。
夕方になっても日が落ちない
夏だからこそ花畑は来ていて
すごく楽しい。
私が指差した花と冊子を
交互に見ながら一輝が
私の頭にポン、と手を置いた。
「 マリーゴールド 」
「 マリーゴールド! 」
「 花言葉は、 」
そこで止まった一輝を
見上げようと手を退かすと
すかさずまた手が置かれた。