Tolie.





「 花言葉は? 」





目の前のマリーゴールドを
眺めながら、少し首を傾げる。
恥ずかしい言葉とか?





「 嫉妬、だって 」



「 可愛い花なのに少し
  残酷な花言葉だね? 」





そう言うと何も言わずに
私の手を引いて、再度
一輝は歩き出した。





時計はもう5時を指していて
少し寂しくなったけど
一輝はそんなことを気にもとめずに
黙って私の手を引いていた。





「 一輝? 」


「 歩きっぱなしだし、座ろー? 」


「 え、うん? 」





振り向かずに返ってきた返事。
目の前には屋根のある休憩所があって
平日だからか人は少なくて、
お花畑の真ん中で休憩することになった。







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