Tolie.
「 花言葉は、”偽り” 」
可愛い花ではないけど
なんとなくソレらしい
花言葉な気がして、
黙り込んだ一輝に視線をうつすと、
「 一輝? 」
一輝は指先でホオズキに
少し触れて、ゆっくり立ち上がった。
「 美優、 」
「 ・・・なに? 」
「 話がある 」
いつになく真剣な顔をした
一輝を茶化すことなんてできなくて
嫌な予感がするのに、嫌だと首を
振ることはできなくて、間を空けて頷いた。