Tolie.




外を歩く、誰かの足音。
革靴なのか硬い音が
窓越しに聞こえる。




──────ピンポーン




しつこくインターホンを
鳴らしても、私は毛布を
被って無視し続けた。




しばらくして静かに
鳴ったところで
毛布から顔を出す。






シャッ・・・




「 なんだーいるんじゃん 」




冷たい風が髪を揺らして
もう一度布団を頭まで被った。





< 34 / 445 >

この作品をシェア

pagetop