Tolie.
「 ・・・美優 」
「 ・・・アゲハ 」
二人の声に、足が震えて
自然と涙が溢れてくる。
耐え切れずにその場に
座り込みそうになるのを
優斗さんが支えてくれた。
積み上げられた鉄骨の上に
座る龍一と、古びたテーブルの
上に胡坐をかく一輝。
二人は私を見て驚いたように
目を見開いていたけど、
「 聞いてんだけど 」
元ヤン、優斗さんは私を支えながら
二人を更に追い詰めると
二人は私たちの前まで来た。