Tolie.
「 俺に関わんな!!!! 」
向かいにいる、二人にも
その声が聞こえたらしく
二人とも顔を見合わせて
真剣な顔になっていた。
「 ふざけんな!!! 」
うるさい蝉の声も
龍一の声にかき消される。
イラついたように顔を歪める
龍一はしばらくその場から
うごきそうになくて、
私は二人のところに行こうと
青になった信号を確認して
横断歩道に踏み込んだ。
「 ・・・美優っ!!!! 」
ガシャンッ・・──────────