Tolie.






「 俺に関わんな!!!! 」




向かいにいる、二人にも
その声が聞こえたらしく
二人とも顔を見合わせて
真剣な顔になっていた。




「 ふざけんな!!! 」




うるさい蝉の声も
龍一の声にかき消される。




イラついたように顔を歪める
龍一はしばらくその場から
うごきそうになくて、
私は二人のところに行こうと
青になった信号を確認して
横断歩道に踏み込んだ。












「 ・・・美優っ!!!! 」









ガシャンッ・・──────────







< 361 / 445 >

この作品をシェア

pagetop