Tolie.
「 ただいま 」
「 おかえりなさい 」
戻ってきた優斗さんは
カーテンをピシャンッ、と閉めて
ベッドの横にあったイスに
腰掛けると立っていた一輝を
座らせた。
「 俺は床かよ 」
「 不満でも? 」
「 ・・・べつに! 」
相変わらずな二人に笑いを零すと
優斗さんが優しく微笑んで、
私の手を両手で握った。
「 ・・・美優ちゃん 」
「 はい 」
強く握られた手から、優斗さんの
思いが流れ込んでくる気がして
私はゆっくり、目を閉じた。