Tolie.
────────────・・美優っ!!
目を開けると、目の前は真っ暗で、
だけど後ろからあの声が聞こえた。
・・・・振り返っても誰もいない。
─────────ごめんな、美優。
聞こえるのに、見えない。
手を伸ばしても私の手は
暗闇に飲まれるだけだった。
─────────守れてよかった。
聞き覚えのある、大嫌いだった
あの声。
私を助けてくれた、あの声。
いつの間にか聞きたくて仕方なかった
低い、声が聞こえる。