Tolie.
傷
───────あれから二ヶ月。
「 美優ちゃん 」
仕事帰りに、優斗さんは毎日
病室に顔を出してくれた。
私はというと、優斗さんに
一喝されてから前向きに
リハビリを頑張っている。
「 いつもありがとうございます 」
面会時間ギリギリに来ては
少し話してから帰る。
そんな毎日だった。
「 美優ちゃん、笑うようになったね 」
「 え? 」
「 そっちの方が美優ちゃんらしくて
俺は好きだな 」
突然何を言い出すのかと思ったら
”好き”なんて・・・・。