Tolie.





「 まだ、不安か? 」


「 ・・・うん、すごく・・怖い 」


「 怖い? 」


「 夢だったら、覚めちゃうから 」






目を覚ましたら、いつもの
真っ白な天井が目の前にあって
手を伸ばしても、誰もいないなんて。
何を信じていいのか分からなくなる
あの感覚だけは、もう味わいたくない。







「 ・・・・俺の夢見たんだ? 」






”それはそれで嬉しいけど”
耳元でボソリ、と言われて
顔に熱が集まる気がした。
目を瞑って、あの夢を思い出して
私は最初から最後まで、
全てを話した。








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