Tolie.
「 なに、言って・・ 」
ベッドに座る私の目の前に
荷物を置くと
「 言ったんだろ 」
「 え? 」
「 龍にそれ、言ったんだろ? 」
私を見下ろす一輝は
声を荒げて、頷いた私を
無理矢理立たせた。
「 かずっ・・・ 」
「 傷が治ったんなら、
もうここにいる必要はないだろ 」
”早くでてけ”とでも言うように
私に荷物を突きつけると
背中を押して、部屋から出るように
目と顎で指示された。