はんぶんこ

小さい頃から
苦労しかしてこなかった。

いつもやりたい事我慢して
言いたいこと溜め込んで

ずっとずっと
人の後ろでみんなの背中をただ眺めていた。


『~♫♪~♪~♫~♪♪~♪-…』
携帯の着信音が突然鳴った。

「もしもし。」

「京華-??今日も学校サボってんの??」

電話越しから聞こえてくる甲高い声。

「サボっちゃダメ?で、何の用?亜須香。」

電話の相手は、
立花亜須香。

めんどくさい相手で
アタシが一番嫌いな女。

「いい加減、学校きなよ。センセー達も来いって言ってるよ。」

「うっさいなあ、アタシは学校行きたくないの。」

冷たくいい話、電話を切ろうとした。

「いつまで不登校のままのつもり?受験生なんだからさ…」

『ブチッ』

アタシは、電話を切った。


「…わかってるよそのぐらい…。」

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