ふたりの総長〜恋を知る〜

揺らぐ心

あたしは今、石山君の部屋のベットの上に座っている。
あたしの右隣には、救急箱を持った石山君。



「タオルとるぞ。」


そう言ってあたしの右腕を止血してあったタオルを外した。



「パーカー邪魔だな。脱がすぞ。」


「い、いい!自分で脱ぐ・・・ぃたっ・・」


あたしのパーカーに手をかけた石山君を止めようと、抵抗すると右腕に痛みが走った。


「いいからおとなしくしてろ。」


あたしは渋々言うとおりにした。


石山君はあたしの右腕を気遣いながら優しくパーカーを脱がした。


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