ふたりの総長〜恋を知る〜

「いるはずよ。あっ!でも気を付けてね？」


「何でだ？」


要さんはさくらさんの言いたいことが分からなかったみたいで、眉間に少し皺が寄った。
あたしも要さん同様、さくらさんの言いたいことが分からなかった。
石山君に会いに行くだけなのに、何に気を付ける必要があるんだろう？



「あたしがさっき邪魔しちゃったみたいで。いぶき不機嫌なの。」


さくらさんはニヤッと笑って言った。
しかもあたしの方を見て。



「あぁ。なるほど。」



要さんはさくらさんの言いたかったことが理解出来たようで、さくらさん同様ニヤッと笑ってあたしの方を見た。



あたしは急に恥ずかしくなり下を向いた。
またキスのこと思い出しちゃったよ～!!
あたしは熱くなった頬を冷ますように両手を頬に当てた。