ふたりの総長〜恋を知る〜
「だったら俺は別の部屋で寝る」


「まっ、待って!」


不機嫌そうに立ち上がった石山君の腕をとっさに掴んだ。


「あのね…い、嫌とかじゃなくてね……そのー」


「なんだ?はっきり言ってみろ」



まだ不機嫌なようで石山君の口調はいつもより強い。



「は、恥ずかしいの!」



早くなんとか言わないと、と焦ったあたしは覚悟を決めて言った。





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