ふたりの総長〜恋を知る〜
「はっ?」


予想外の答えだったのか、石山君は呆気にとられる。


「だって……隣にいるだけでドキドキするの。それなのに一緒に寝るなんてハードル高すぎだよ……」


あたしは小声になりながら、それでも自分の気持ちを伝えた。



寝顔見られるんだよ!
それに寝言言うかもしれないし、寝相悪いから石山君のこと蹴るかもしれないし!



「ふっ。なんだそんなことか」



いろいろ考えていると、石山君が急に笑った。



「そ、そんなことって!」



あたしにとっては『そんなこと』じゃないの!





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