ふたりの総長〜恋を知る〜
こいつ・・・
やっぱり気が利くな。
「そりゃどーも。」
「!?」
悠基がにっこり笑ってあたしの方を見た。今度はちゃんと目も笑ってる。
ってか、あたしの心読み取った?
「総長の考えてることくらい分かるよ。それに、そんぐらいのこと分からないと副総長は務まんないでしょ?」
「ふっ。それもそうだな。」
「そうだよ。・・っと。」
悠基は倒れている仲間2人を立たせた。
「歩けるか?」
仲間に話しかける悠基。
「・・な・・んと・・かっ・・」
「・・は・・ぃ・・」
「そうか。俺が支えるからたまり場まで頑張れ。」
悠基は仲間を励ますと前に踏み出した。