ふたりの総長〜恋を知る〜
「あら、いぶき。お帰り。」



玄関のドアを開けると、洗濯ものを抱えたお袋がいた。



「ただいま。」



「ちょうどよかった。これ自分でしまっといて。」



そう言って差し出された洗濯ものを受け取り、俺は自分の部屋に向かった。




クローゼットを開けて、洗濯ものをしまった。



それから俺は部屋着に着替え、ベットに寝っころがり目を閉じた。




俺は夢を見た。



俺の周りには色とりどりの花が咲いていた。ここは花畑か?似合わねぇな、俺と花畑なんて。




「・・・いぶきー!!」



誰かが俺の名前を呼んだ。その声は聴き慣れない女の声だった。



誰だ?俺は声のするほうを見た。



そこには膝丈のワンピースを着た女がいた。歳は俺と同じくらいか?でも顔がよく見えない。





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