ふたりの総長〜恋を知る〜
「剛士?・・・あぁ、こいつのことか?」



そう言って男が右にずれるとぐったり横たわっている剛士の姿が目に入った。



「剛士!!」



「・・・そ・・ちょ・・・」



あたしの呼びかけに晴れ上がった瞼を必死に持ち上げ、声を絞り出して答えた剛士。



良かった。
まだ生きてる。




「何が目的だ。」



あたしは偉い奴を睨み付け聞いた。




「目的?そーだな、金を返して貰うことと、蝶華を潰すことかな?」



軽く笑みをこぼしながら言ってきた。




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