幸せの向こうに
幸せ
そんな事を考えていたら
「もぉー!里菜!ボォーっとしないの。
始業式、始まっちゃうよ?」
と希里に急かされ、二人で始業式に向かった
『始業式中でーす☆疲れるー』
ー送信ー
「また直也君とメール?」
「まぁーね☆」
直也とは毎日メールしてる。
気が会うしね。
ピロリロリーン~
ピロリロリーン~
げっ!マナーモードにするの忘れてた!
どうしよう・・・。
そうだ!
『あぁぁぁぁぁぁーーーーー!!!!』
思いっき叫んだら携帯の音なんて
聞こえないよねー!
私って天才?
「馬鹿っ!静かにしなさいよ!」
希里が私の口を塞ぐ。
あ・・・。
始業式中だった!!!
その後、先生からのお説教に
周りの生徒からの変な視線にたえなきゃいけなかった・・・。
『クククッ。里菜は本当に馬鹿だなぁ』
その日の夜、始業式で何があったかを
電話で直也に伝えていた。
『ふんっ。少しぐらい同情してよー。』
『俺はそんな馬鹿しないしー。』
直也は頭の良い有名男子校に通っていて、
たまーにだけど、自分の頭の良さをはなにかける。