幸せの向こうに
土曜日、10時5分前。
里菜は待ち合わせ場所でイライラしていた。
『ごめん!少し遅れる!』
直也からそんなメールが来た。
普通、男子は女子より早く来るものでしょ!?
しばらくすると、直也が走ってきた。
「ごめん!寝坊した!」
すぐに謝ってきた。
「べつにいいけど・・・。どうする?」
時間は11時10分。
ケーキは後の楽しみにしたいし、
お昼ご飯をたべるにも早すぎた。
ゲーセンにもまだ早いし・・・。
「じゃあ、カラオケは?」
直也が提案してきた。
「いいよー。」
まだ少し怒っていたけど、カラオケに向かう事にした。
そういえば、直也って身長高いなー。
かなり身長が離れているし、直也は
中2には全く見えない。
見た目と大人のせいで、大学生くらいに見える。
「何見てるんだよ?」
直也に聞かれた。
「別にっ!早くいこー。」
そしてカラオケに向かった。