【完】遠いキミと
消せない心の傷
階段を上り、屋上のドアをギィ……と開けた
視界に綺麗な青空がいっぱいに広がる
「あ……!」
これは奇跡なのかな、と思った
なぜならそこには朝の、もう一度会いたいと思っていた佐倉がいた
近づいてみる
スースー…。
寝てるよ…
「肌きれー…」
見れば見るほど綺麗な顔立ちだ
こりゃモテるわ…
「あたしって変態…??」
「そうだな」
え………
「んぬ!?」
「んぬってなんだよ?」
笑ながら佐倉君は起き上がった
あたしも隣にすわった