【完】遠いキミと
夢を見た…
大好きだった彼との思い出
「夢佳、空綺麗だな」
あたしの膝を枕にして呟く彼
「そうだね。廉、これからも一緒にいてね」
そう言ったあたしにそっとキスを落とした
………―――
「ゆめか、昨日ねあたし見ちゃったんだけど…」
さゆは廉が女の人とホテルに入って行くのを見たと話した
でも大好きな廉が浮気してるなんて信じれなくて、あたしは本人に確かめることにした
「廉、あのね…―?昨日、さゆが廉と女の人がホテルに入って行くのを見たって言うんだけど。さゆの見間違えだよね…??」
下を向いて黙る廉
「ねぇ…、違うって言ってよ」
はぁ、とため息をついて
「お前重いんだよね。もう別れよう」
ショックで喋れないでいると、さゆが走ってきて
「本当最低っ!!もう二度とゆめかに近づかないで!」
と、怒鳴ってくれた
あの日から臆病になってしまったんだ…
………―――