大人的恋愛事情
「乾燥機あるし服洗えばいいんじゃねえ? その辺適当にやってくれていい」
服の心配とかどうでもいいけど、佐野って……。
不思議そうな顔をした私に、藤井祥悟がタオルを頭から放して面倒そうな声を出した。
「嫌がられてるのに、無理やり呼んでもな」
まあ確かにそう言ったけど、別にそんなに嫌なわけでもないんだけど……。
佐野とか急に他人行儀に聞こえたりして、それはそれで会社の延長みたいな気になったりする。
まあ別に会社の延長でいいと言えばいい。
なんだかよくわからなくなって、気になることを質問した。
「何を着たら?」