大人的恋愛事情
告白
白く少し硬いシーツ。
気の抜けたフワフワの枕。
窓から入る朝の日差し。
サイドテーブルには飲みかけのペットボトル。
ドレッサーの上には黒の髪留めと外したネックレス。
色褪せた絨毯。
隣のベッドには脱ぎ捨てられた服。
首の下には他人の腕。
一瞬誰だったか考え、昨日の夜を思い出す。
ああ、そうか……。
二次会の後のことを思い出し、背中を向けていて腕しか見えていない男が誰なのか思い出した。
ベッド横の備え付けの時計を見ると、時間は午前10時少し前。