大人的恋愛事情
 
「明日仕事行くなら、シャツ洗濯しとく」



「……悪いな」



「ベッドで寝てよ」



「いい」



「洗濯が終わったら私も寝るから」



「どこで?」



目を閉じたままの圭の問いに、溜息を吐きながら答える私は、きっと足元をすくわれているのだ。



それでもなんでも、仕方がないと思えて……。



「ベッドで」



私がそう言うと、目を閉じたままの圭が小さく呟いた。



「ここマジで寒みぃ……」
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