大人的恋愛事情
 
「わかった」



擦り寄る圭が小さく呟くのを聞きながら、私はいったいどうしたいのか自分でもよくわからなくっていた。



固くなに圭を拒否するのもおかしい気がして。



都合いいのは間違いないけれど、結局はそれでもなんでも圭が戻ってきてくれたらと思っていた気もして。



一年ぶりに二人で寝る部屋のベッドは、とてもしっくりくるようで、熱い圭の体温を感じながら静かに眠った。





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