大人的恋愛事情
自業
「藤井さんから連絡来ました?」
「来ないみたい」
「そうですか。じゃあやっぱり村岡さんですね」
「そうなる?」
「そりゃあそうでしょう。藤井さんとはもうなくなったんですから、どう考えても村岡さんのプロポーズ受けるべきでしょう」
「そういうものなの?」
「そうですよっ! もうっ、ひとごとみたいな返事やめてくださいよ」
「美貴ちゃんそれ逆ね。日付が古い方から綴じてくれる?」
そんなことをアッサリ言う私に、美貴ちゃんが手元のファイルから、溜息を吐きながらもう一度やり直す為に資料を抜き呆れた声を出す。