大人的恋愛事情
「そうか」
「やめろとか思うタイプ?」
「いや別に……」
そう言った藤井祥悟が私を優しく抱き締める。
「繭の好きにすればいい」
「そう?」
「ああ」
「ずっと思ってる?」
「そうだな」
「どうしてそんなに……、優しいの?」
「言っただろ? ずっと好きだったって。そんな相手と結婚出来るなんて、俺にとっては夢みたいだしな。繭がいてくれるならなんでもいいんだよ」
どこまでも私を好きだと言ってくれる藤井祥悟。