大人的恋愛事情
 
避妊具を付けた俺の上に腰を落とす。



自ら快楽を得ようと、淫らな行為を平然と仕掛けてくる女からは、数時間前までの印象が消えその色気から目が離せない。



「……んっ」



体勢のせいなのか、初めての相手で慣れないせいなのか、少し苦しそうにする表情にすら、さらに煽られるのは俺の熱い欲情。



馴染むまで何度か浅い挿入を繰り返す、そんな慣れた行為に、多少の腹立たしさを覚えながらも、快楽には勝てず感度が一点に集中する。



上に乗り自ら腰を揺らす、普段の繭では想像も出ないような信じられない姿に、視覚的にも快楽を得てしまい簡単に近づく限界。



それをやり過ごそうと意識を逸らすため、胸に触れると熱く俺を飲み込む繭が切ない息を吐く。
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