にがいの。
ふかふかベッド(6頁)
「すっ、きなんだ…けど」
─なんて格好悪い告白なんだ、と思った。
顔はタコみたいに真っ赤。
俯き顔に、泳ぐ目。
破れたジーンズの裾は、小刻みに震えていて。
今まで、寄ってくる男達はみんな、自信に満ち溢れたキラッキラした奴ばかりだったから。だから。
目の前の彼は、あまりにも珍しくて…少し、可笑しくて。
あたしは少さく笑って、首を縦に振ったんだ。
【ふかふかベッド】