恋ってよんでもいいですか?
俺の部屋のわこちゃんが持つ合鍵も頻繁に役を果たした。


わこちゃんのいる部屋に帰ること、一緒に朝を迎えること、見送られること、見送ること


それが当たり前のように日課になって、わこちゃんがいないことが不自然で、1人で居ることに寂しさを感じた。



俺はわこちゃんに触れる度


キスする度


抱きしめる度


好きだという気持ちを伝えた。



わこちゃんの口から発せられる「好き」の言葉が聞きたくて何度も何度も好きだと伝えた。


好きな人が…わこちゃんがずっとそばにいてくれることの幸せを初めて経験し、それを手放したくないという思いだけで


いつか話さなければならない、あの話を俺はずっと先延ばしにしてしまっていた。


もう少しだけ。


それが全てを壊してしまった。


また、わこちゃんを傷つけてしまった。

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