恋ってよんでもいいですか?
「行かせない」


低く掠れた声…でもはっきりと私の耳に届いた声


「え?」


起こしかけた身体を引き寄せられそのまま仰向けにベッドに沈められた。


隼人くんが私の肩をしっかりと掴みジッと私を見据える。



鼓動が急に速まって…


瞬きさえもできなくて…


そのまま吸いこまれそうになる。



「また黙っていくつもり?


またいなくなるつもり?また……ッ」


「………」



隼人くんの顔を見入ったまま何も言えない私の答えを促すように


隼人くんの両目が光りその両腕に力がこめられたのがわかった。

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