恋ってよんでもいいですか?
驚いて見上げるとはにかむように笑った隼人くんと目が合った。


「俺の気持ち…伝わんない?」


隼人くんの気持ち。



あの頃のままの私だったら今抱きしめられているこの温もりを


隼人くんの鼓動の早さを愛だと思うだろう。


隼人くんも私を好きなんだ、って思うだろう。



愛だと感じてた、愛されてるって思っていた3年前


でもそれは愛じゃなくて同情で


私は黙って頷いた。


隼人くんは苦笑してそんな私をギュッと抱いて耳元に顔を寄せて囁いた。

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