恋ってよんでもいいですか?
「あの頃、俺は…俺のしたこと、俺が傷つけたことをわこちゃんが許してくれるなら、ずっと一緒にいたいって思ってた。


あの朝、わこちゃんがいなくなったのは俺のこと、許せなかったからだと思った」



え?



違うよ!


私が隼人くんと居られないって思ったのはそんなことじゃない。


私は一生懸命に首を横に振った。


違うよ!


「私……」


言いよどむ私の目をのぞきこんで隼人くんは


「ゆっくりでいいから話して」


って…ギュッと手を握ってくれた。

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