恋ってよんでもいいですか?
「もう誰かのものかも、って思ったら気が引けた。


だけど3年前と同じように飲んで酔っ払ってるわこちゃん見て俺しかいないんじゃないか、って妙な自信も湧いて来てさ。


一世一代の決意っていうか。


まぁ。わこちゃんと飲んでた友達も困ってたんだけど…


また背負って連れて帰ろう、って思って背中向けた途端


わこちゃん自分から俺の背中乗ってきたんだよ」



「え?!覚えてないよぉ。ホントごめんね」



「イヤ、嬉しかったよ。マジで。


心底拒否されてるわけじゃない、ってわかったし」


隼人くんは優しい顔をして笑っていた。


また迷惑かけて恥ずかしいって思うけどそれよりも思うことは


私がずっと隼人くんを求めていたんだってこと。


別れていた間ずっとずっと。


無意識に隼人くんだ、って私の全身がわかったんだよ。


ホントにもう離れたくない。
< 169 / 257 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop