恋ってよんでもいいですか?
「ところで…わこちゃん、薄着すぎなんだけど?」


「え?……あ」


私、部屋着のまま飛び出したんだっけ。


ゆっくりと視線を自分の身体に向ける。


キャミに短パン、サンダル


マズイよね。この格好。


苦笑いする私の頬をプニッと軽く引っ張った隼人くんの左手が


そのまま背中に回されてゆっくりと上下する。


「部屋、帰ろう、朝早いのに何気に人多いから」


そう言って私の肩を抱き寄せた隼人くんが歩き出す。


隼人くんの手に触れられた肩が熱く火照った。


頭を隼人くんの肩に預けて階段を上る。


それだけなのに…とても安心して、全然眠れなかったことが嘘のように、眠気が襲う。


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