恋ってよんでもいいですか?
隼人くんの運転する車が高速を降りると


慣れ親しんだ光景が見えてきた。


私は高校卒業するまでこの街に居て


隼人くんはご両親の離婚で転校するまでだけどこの街に居た。


私達2人、あのころの決していい思い出とはいえない出来事と痛みを共有し、乗り越えようと今一緒にこの街に居る。


それは何とも言えない不思議な気持ち。



窓の外の流れゆく光景に


懐かしさがこみ上げる。


懐かしいと思うほど帰ってないわけじゃないのに、そう感じるのは


高校生の時の恋に、


片想いだった春樹くんにこれから会いに行くからなのだろうか。
< 217 / 257 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop