恋ってよんでもいいですか?
あの時、抱いていた片想いの想いさえも


私の心の奥底から静かに湧きあがってくるみたい。


さっきまでの緊張が嘘のように


足の向くまま


そっと顔を出した扉の向こうに



私が大好きだった


あの頃の春樹くんの笑顔が迎えてくれた。



「わこ、久しぶり」





泣きだしてしまいそうだった。


完全に大人の男性になって一層カッコよくなっているけれど


ああ、やっぱり変わらない


私を呼ぶ声も


柔らかい笑顔も


何もかも。
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