恋ってよんでもいいですか?
え?


私と隼人くんが知り合い、って言った?


「知り合いって?」


「ん?」


麗ちゃんはニコッと笑って言った。


「隠さなくていいじゃん?


本城くん、わこのこと知ってるから、って


わこのこと連れて帰ったんじゃん!」


「。。。。。」


知り合いじゃないよ。昨日、初めて会ったのに。


「え?違うの?ふふっ!じゃあ、わこのこと気に入ったんじゃん?!わこを連れて帰る口実だったんだぁ」


麗ちゃんは、笑いながら私の頬をつついた。


どうして、隼人くん、知り合いだなんて嘘言ったんだろう。


麗ちゃんが言うように、もし仮に私のことを気に入ったからって、そんな嘘をつく必要ってない気がするし、


何より隼人くんはそんな嘘をつく人じゃない、って思った。



麗ちゃんは昨日の合コンでいい感じになった人がいたらしく、


私の話はそれで終わりになって、


他の友達も加わって、飲みに徹していた私の為に、楽しそうに昨日のことを話してくれた。


でも、隼人くんが麗ちゃんに言った嘘は私の頭の中を徐々に侵食していった。






< 23 / 257 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop