恋ってよんでもいいですか?
「いいの…かな?」


「ん?」


春樹くんは首を傾げて目を見開く。


「私、隼人くんと結婚していいのかなって」


少しの沈黙の後、私はいつの間にか俯いてしまっていた顔をしっかり上げた。


「なんで?」


春樹くんは目を見開いたまま不思議そうに私に視線を向ける。


「さくらさん…」


春樹くんは見開いていた目を柔らかく細め、フッと笑った。
< 233 / 257 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop