恋ってよんでもいいですか?
「わこちゃん!ここで待ってたら会えると思って。


時間あったら、デートしない?」


キラキラした笑顔で隼人くんが言う。


その笑顔に私も自然にうなずいていた。


隼人くんが開けてくれるまま、朝と同じように助手席に乗り込んだ。


隼人くんが私のシートベルトを差し込んでくれる。


そんな風に扱われたことのない私は、それだけで胸が高鳴る。


「海、行こっか?」


運転席に乗り込んだ隼人くんを私はちゃんと見られない。


「うん。」


俯いたまま応える。


緊張して上手くしゃべれない。


何もしていないとはいえ、昨夜はずっと一緒で、


ひどい醜態もみられているのに、


今更緊張していることが、ひどく恥ずかしかった。


隼人くんを好きだと自覚した今


もうどうしていいかわからなかった。


< 25 / 257 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop