恋ってよんでもいいですか?
運転席の隼人くんをそっと見つめる。


とてもとても愛しくて思わず呟いた言葉


「大好き」


聞こえないくらいの小さな声だったと思う。


なのに隼人くんはそれに答える。


「俺も」


ハンドルをゆるく持ち真っ直ぐと前を見据えたままで


「えっ?!」


返事があるとは思わなかった私の呟き


驚いた私の声に反応したかのように車が停車した。


隼人くんの目線を辿って窓の外に目を向ける。


「ここって…」


眼前に広がる夕焼けに染まった海


「ん。俺がわこちゃんに告った海」


「だね…」


私は懐かしくあの日の出来事を思い浮かべた。



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