恋ってよんでもいいですか?
「わこちゃん、もう、わかってると思うけど…


わこちゃんのこと、好きになった。


俺とつきあって欲しい」


立ち止まった隼人くんが少しだけ照れくさそうに私を見た。


眩しい。


また隼人くんの目に吸い込まれていく。


「…う、ん」


私も隼人くんを見つめたまま頷いた。


私の心臓は嬉しいと訴えているみたいに大きく跳ねた。


隼人くんは「サンキュ」と一言言って私の頭を胸に引き寄せた。


引き寄せられた隼人くんの胸がドクドク鳴っている。


私と同じくらい速い鼓動


それが嬉しかった。


恋のはじまりは同じ好き、これからもずっと同じように好きが大きくなっていけばいい、って思った。

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