恋ってよんでもいいですか?
「あの、さ、昨日の今日…だけど・・・・


もっと、わこちゃんと一緒にいたい。ダメかな?」


私のマンションの前で隼人くんが車を停めて、ためらいがちに言った。


不安気な顔をして助手席の私を覗きこむ。


顔がボッと熱くなる。



「ダメ…じゃない」


辛うじて伝えられた私の気持ち。


ホントはもっと気の利いた言葉を言いたいのに、


止まらない胸のドキドキがそうさせない。


隼人くんに聞こえてしまうんじゃないかと思う程に


それはさらにうるさく鳴り続ける。


「じゃ、俺んとこ、連れて行くよ」


私の頭をそっと撫でた隼人くんは、信号が青に変わった時と同じように、ギュッと手を握ってアクセルを踏んだ。


ホントは私もちゃんと伝えたかった。


口に出して言えない分、運転席の隼人くんに心の中で何度も言った。


私も隼人くんと一緒にいたい。

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